日本酒を海外に持っていきたい

 転勤の時期やホリデーシーズンになると海外に行かれる方がお土産として日本酒をご購入にいらっしゃいます。渡航先の国に無税で持ち込める量について聞かれることがあります。その場で航空会社や、旅行代理店のHPを見ながらご案内差し上げていたのですが、聞かれる国や地域も増えてきたので少しずつとりまとめていました。結構まとまった数が整理されてきましたので皆様にも共有させていただこうと思います。

日本酒はワイン扱いなのか?

 各国の税関で、アルコールへの免税範囲の定義を本数、容量、アルコール度数、製品分類でするものから、それらを複合的に定義し分類するものまで様々です。本数、容量、度数は商品情報と照らし合わせれば分かりやすいのですが、製品分類に「Wine」と表記されているものはどうすればよいのでしょうか。

 近年の世界的な日本食ブームによって日本酒も「Japanese Sake」で通用するようになりましたが、米の醸造酒であることから「Rice Wine」と呼ばれます。そういった背景から「Wine」分類で通用するところもあるようですが、対応は国によりまちまちのようです。

 皆様の渡航時のご経験をコメント欄に残していただけると嬉しいです。

アルコール度数の罠

 EU加盟国などは、アルコール度数22%という一見中途半端な度数を基準にしている国があるが、これはワイン・ビール・日本酒などの「醸造酒」が作り出せるアルコールの限界が22%と言われている事からだと思われます。酒精強化を除きほとんどのワインが10%前半であるのに比べ日本酒は独特の醸造方法から20%を超えるものも珍しくありません。実際、とある蔵のお酒がアルコール度数24%を超えたという話を聞いたことがあります。

 そんな発酵力が旺盛な日本酒ですが、店頭に並んでいるお酒の中には22%を超えたものがシレっと置いてことがあるので注意してください。(酒税法上は清酒ではないため、裏ラベルには「雑酒」と表記されています。)

各国の免税適用条件

ご覧になりたい地域名を選択してください。
台北/高雄/台南

台湾

アルコール 1本(1リットル)
日本酒
年齢 20歳以上
ソウル/釜山

韓国

アルコール 1本(1リットル以下で$400以下のもの)
日本酒
年齢 21歳以上

シンガポール

アルコール 次のいずれかのパターン
1.蒸留酒1リットル & ワイン1リットル & ビール1リットル
2.ワイン2リットル & ビール1リットル
3.ワイン1リットル & ビール2リットル
日本酒 ワインを日本酒に読み替え
年齢
上海/北京/大連/厦門

中国

アルコール アルコール度数12%を超えるものは1.5リットルまで。2本(各、750ml以下)
日本酒 日本酒はアルコール度数22%未満。商品情報を確認してください。
年齢

香港

アルコール アルコール度数30%以上のお酒1本(1リットル)まで。
アルコール度数30%未満については、「個人で消費する量」とされており具体的な数量は規定されていません。
日本酒 日本酒はアルコール度数22%未満。商品情報を確認してください。
年齢
バリ

インドネシア

アルコール 1リットルまで
日本酒
年齢 21歳以上
バンコク/プーケット

タイ

アルコール 1本、1リットルまで
日本酒
年齢
セブ/マニラ

フィリピン

アルコール 2本、各1リットルまで
日本酒
年齢 18歳以上
ダナン/ホーチミン/ハノイ

ベトナム

アルコール 次のいずれかのパターン
1.アルコール度数22%以上の酒類1.5リットル
2.アルコール度数22%未満の酒類2リットル
3.アルコール飲料又はビール3リットル
日本酒 日本酒はアルコール度数22%未満。商品情報を確認してください。
年齢
ビエンチャン

ラオス

アルコール ワイン2本、他アルコール飲料1本。具体的な容量は規定されていません。
日本酒
年齢
パリ/マルセイユ

フランス

アルコール アルコール度数22%以上の酒類1リットル、またはアルコール度数22%未満の酒類もしくは発泡ワインを2リットル。その他にワイン2リットル。
日本酒
年齢
バルセロナ

スペイン

アルコール アルコール度数22%以上の酒類1リットル、またはアルコール度数22%未満の酒類もしくは発泡ワインを2リットル。
日本酒 アルコール度数22%未満の酒類を2リットル
年齢
ロンドン

イギリス

アルコール アルコール度数22%以上の酒類1リットル、またはアルコール度数22%未満の酒類を2リットル。
日本酒 アルコール度数22%未満の酒類を2リットル
年齢
ローマ/フィレンツェ/ベネチア

イタリア

アルコール 蒸留ワイン2リットルとアルコール度数22%以上の酒類1リットル、またはリカーワインもしくは食前酒2リットルとアルコール度数22%未満の酒類1リットル
日本酒 アルコール度数22%未満の酒類1リットル
年齢
ウィーン

フィンランド

アルコール 4リットルのワインと16リットルのビール。その他に、アルコール度数22%以上の酒類1リットル、またはアルコール度数22%未満の酒類2リットル。
日本酒 アルコール度数22%未満の酒類2リットル
年齢
ストックホルム

スウェーデン

アルコール 4リットルのワインと16リットルのビール。その他に、アルコール度数22%以上の酒類1リットル、またはアルコール度数22%未満の酒類2リットル。
日本酒 アルコール度数22%未満の酒類2リットル
年齢
ウィーン

オーストリア

アルコール 4リットルのワインと16リットルのビール。その他に、アルコール度数22%以上の酒類1リットル、またはアルコール度数22%未満の酒類2リットル。
日本酒 アルコール度数22%未満の酒類2リットル
年齢
プラハ

チェコ

アルコール 4リットルのワインと16リットルのビール。その他に、アルコール度22%以上の酒類1リットル、またはアルコール度22%未満の酒類2リットル。
日本酒 アルコール度22%未満の酒類2リットル
年齢
チューリッヒ

スイス

アルコール アルコール度15%以上の酒類1リットル、アルコール度15%未満の酒類2リットル
日本酒 日本酒はアルコール度数22%未満。商品情報を確認してください。
年齢
モスクワ/サンクトペテルブルク

ロシア

アルコール 3リットル
日本酒
年齢
フランクフルト/ミュンヘン/ベルリン

ドイツ

アルコール 4リットルのワインと16リットルのビール。その他に、アルコール度22%以上の酒類1リットル、またはアルコール度22%未満の酒類2リットル。
日本酒 アルコール度22%未満の酒類2リットル
年齢
ニューヨーク/サンフランシスコ/ロサンゼルス/シカゴ/サイパン/ホノルル

アメリカ

アルコール 1リットル
日本酒
年齢 ギフトなど、用途にかかわらず21歳以上。アメリカはアルコールに厳しい国なので注意。
グアム

米国領

アルコール 1ガロン(3.7リットル)
日本酒
年齢 21歳以上
バンクーバー/イエローナイフ/トロント

カナダ

アルコール 蒸留酒1.14リットル、またはワイン1.5リットル、またはビール8.5リットル
日本酒 ワイン1.5リットルと同容量
年齢 州により異なる

カナダの滞在期間が48時間未満の場合は適用されないので注意。

メキシコシティ/カンクン

メキシコ

アルコール 3リットル
日本酒
年齢
サンパウロ/リオ・デ・ジャネイロ

ブラジル

アルコール 2リットル
日本酒
年齢
マチュピチュ

ペルー

アルコール 3本。総容量2.5リットル
日本酒
年齢
ケアンズ/シドニー/ゴールドコースト/メルボルン/パース/ブリスベン

オーストラリア

アルコール 2.25リットル
日本酒
年齢 18歳以上
オークランド/テカポ/クイーンズタウン

ニュージーランド

アルコール ワイン6本(4.5リットル)、ビール12本(4.5リットル)、その他のお酒3本(各1.125リットル)
日本酒 その他のお酒3本(各1.125リットル)
年齢 17歳以上
ドバイ/アブダビ

アラブ首長国連邦

アルコール 4リットル。ビールは24本まで(各355ml以下)。
日本酒
年齢 18歳以上
イスタンブール

トルコ

アルコール アルコール度22%以上の酒類1リットル、またはアルコール度22%未満の酒類2リットル。
日本酒 アルコール度22%未満の酒類2リットル
年齢
カイロ

エジプト

アルコール 1リットル。
日本酒
年齢
より確実な情報を得るには

Title

 本サイトに限らず、旅行会社など第三者がとりまとめた情報ではなく、各国が公式に公表している情報にアクセスする方法はGoogle で「渡航先国名(英語) Alcohol allowance」と検索することでたどり着けます。

台湾に持ち込めるお酒の量を検索する例

例えば、台湾の場合「taiwan Alcohol allowance」と検索することで、結果のトップにズバリの情報が表示されます。このとき、URLのドメインが該当国のものであることを確認するとより確実になります。台湾だと「https://*****.tw/」となります。

ナイジェリアに持ち込めるお酒の量を検索する例

ナイジェリアの場合「nigelia Alcohol allowance」と検索することで、検索結果1ページ目に関連情報が表示されます。このようにトップに表示されない国もありますが、URLのドメインが該当国のものであれば正確な情報を取得できます。

免責事項

・2018/8/8時点で各国の行政機関が公表している情報、国内の旅行会社、航空会社の情報などを参考にとりまとめたものです。

・本ページの情報は入国先の税関で免税されることを保証するものではありません。

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