先日、Yahoo ニュースで「GO TO トラベル」はニセ英語界では最弱。最強は長嶋茂雄が放った「ミートグッバイ(肉離れ)」なんていう記事を読んだ。
さすがにミードグッバイはないだろとニヤつきながら、かくいう店主もパンナコッタがナタデココでノストラダムスした昭和おじさんである。ついつい覚えたてのカタカナ語を使ってしまうが最近はジャパニーズサケをエンジョイするシーンでもトゥーマッチな横文字をお見かけする。
アッサンブラージュ、ナチュール、テロワール、マリアージュ、ドメーヌ、ニポンシュ、オイシイ、ノミスギテ、チドリアシ
同じ醸造酒の中でも圧倒的なブランド力を誇る銘柄を擁するワインを前に日本酒も倣え、追いつけ、追い越せワインの世界ということなのか難しい単語が多くなってきた。日本酒の古酒・熟成酒を専門にする酒屋の店主に一番馴染みのあるカタカナは「ヴィンテージ」である。特定の年度に醸造されたお酒を示す時に使われる。
日本酒もワインのように熟成させることで酒質が向上することがあるが、その趣きは少し異なる。
日本酒の原材料であるお米はいくら絞っても糖と水分は出てこない。ワインの原材料である葡萄は絞れば糖と水分が出てくる。これを酵母がアルコールに変えることでワインが産み出される。原材料→酒の距離がとても近い分、原材料が土地や気候などの環境から受けた影響が日本酒に比べると味に現れやすい。また、品種の特性やクセもあり熟成による飲み頃という考え方が生まれる。
一方日本酒はというと、米のデンプンを糖に変える必要があるのだが、それには酵素が必要である。この酵素、最近では糖化酵素剤という便利なものがあるらしいが、本来は麹菌が作り出してくれる。すなわち日本酒造りにおいては原材料処理の役割を担う麹菌の育成環境をいかに整えてやるかにかかっている。
植物の育成環境を整えるか、菌の育成環境を整えるか。同じ醸造酒であっても入り口が全く違うのである。生まれ方が違えば熟れ方も違うはずである。
いにしえ酒店最強の講師陣であるNorie Asano氏のソムリエの知識を最大限にお借りして、日本酒とワインの基礎知識を学びながらそれぞれの新酒、熟成酒を堪能していただく会を開催いたします。しかも、ワインは甲州のヌーヌーヴォーをはじめ10年以上熟成させた逸品を提供。
【講座の内容】
- ワインとは?
- 日本ワイン、国産ワインの違い。
- 山梨ヌーヴォー
- ワインの熟成と日本酒の熟成の違い。
- 生まれたてのワイン、熟成ワインの味わい
- 日本酒の熟成の味わい
【提供酒】
ワイン
- ドメーヌQ(甲府市) ヌーヌーヴォー 2021年
- 甲斐ワイナリー(甲州市)かざま辛口 2021年
- 丸藤葡萄酒ルバイヤート マスカットベリーA ヌーヴォー 2021年
- 岩崎醸造(甲州市)シャトー・ホンジョー 熟成甲州 特別醸造 玉響 2007年
- シャトー勝沼(甲州市)鳥居平今村 キュヴェ・ユカ・ルージュ 2004年
日本酒
- 木戸泉酒造 純米古酒 玉響 2007年
- いにしえ酒店取引蔵 新酒(間に合わない場合代替品)
※いずれも予定です。変更になる場合があります。少量のおつまみが出ます。
懇親会
2,000円分の試飲チケットを配布いたします。お好きなお酒を試飲してください。
【開催日程】
11月3日(水・祝)
第一部
セミナー:12:00 〜 14:00
懇親会 :14:00 〜 15:00(任意)
第二部
セミナー:17:00 〜 19:00
懇親会 :19:00 〜 20:00(任意)
【開催要項】
定員:4〜8名 (最少催行人数4名)
会費
セミナー:7,000円 + 700円(消費税)
懇親会 :1,500円 + 150円(消費税)
【講師の紹介】
にほんのもの応援社 「和altz (わるつ)」 代表
【資格】
JSA認定ソムリエ
JSA認定 Sake Diploma International
JSA認定 Sake Diploma
WSET level 3 AWARD in SAKE
SSI認定 唎酒師
SSI認定 焼酎唎酒師
SSI認定 国際唎酒師
SSI認定 酒匠
SSI認定 日本酒学講師
CPA認定 チーズプロフェッショナル
ドイツワイン上級ケナー
JBCA認定ビアテイスター
シードルアンバサダー
薬膳・漢方検定
旅程管理主任者
今回は淺野氏にちょっと本気出して頂きます。熟成の世界が広がります。